2007年09月17日

十角館の殺人



学生の頃に読み、私がミステリにはまるきっかけとなった本です。プロットはアガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」を踏襲していますが、トリックは全く別です。それまであまりミステリを読んでいなかった私にとって、犯人が明かされたときは「え?」と思いました。評論家などからは、人物が書けておらず記号のようだという批判をさんざんされたようですが、ミステリはトリックの謎解きや意外な犯人を楽しむものだと考える読者にとってはそのような批判は全く気にならないでしょう。
本書がいわゆる「新本格」の嚆矢とされ、その後日本人作家による本格ミステリが隆盛を迎えることになります。その意味で本書はまさに記念碑的な作品であり、ミステリ好きな方は是非ご一読を。なお、本書以降にも「館」をテーマとしたシリーズが刊行されており、いずれも趣向が凝らされたものでお薦めです。
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2007年09月11日

シャーロック・ホームズ全集



世界で聖書の次に読まれていると言われるシャーロック・ホームズ。その作品を事件の発生順に並べ、また膨大な解説を付した完全版がこのちくま文庫の全集です。
ページの上半分が本文、下半分が解説というレイアウトになっており、解説にあまり興味がない方は上半分だけ読めばよいようになっています。解説は、当時の時代背景から事件の発生日特定のための非常にマニアックなものまで極めて広範囲に渡っています。全て読むのは骨が折れますが、ストーリーに対するつっこみなどもあってそれなりに楽しめます。
初めてホームズを読む、という方にはお薦めはしませんが、小学生の時から熱心に読んでいた、という方にとってはこの全集はまさに決定版といえるのではないでしょうか。
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2007年09月02日

第三の時効



横山秀夫と言えば映画にもなった「半落ち」が有名ですが、この人の真骨頂は短編にあると思います。無駄をそぎ落とした文章で構成されたストーリーは中身が濃く、ミステリーとしての驚きもきちんと用意されています。
警察という組織の中で生きる男達の功名心や嫉妬といったどろどろした生き様がリアルに描写されますが、同時に「プロ」とは何か、ということを深く考えさせられる作品です。
表題作の「第三の時効」もとても面白いですが、個人的に良かったのは「囚人のジレンマ」です。最後で正直泣きました(私くらいかもしれませんが・・・)。
お薦めです!
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衣替え

してみました。書評が中心でしたが、続かないので書いて楽しいと思えることを何でもかんでも書いてみようと思います。中途半端にマニアックな感じになりそうです・・・。
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2007年01月03日

自在力


今年は頑張ってコンスタントに考えていることなどをつづっていきたいと思います。
ということで年末年始に読んだこの本について。

本書は執筆当時96歳の著者による自己啓発の書。
一言で言えば、人生を有意義なものとするにはイメージと正しい呼吸が必要だ、ということである。
著者や、著者の読者の体験談としてさまざまな例が挙げられているが、その部分はあまり重要ではなく自慢話とあまり変わらないので読み飛ばしてよいと思う。

人が生きていくうえで毎日欠かすことのできないもの、というとまず食事を思い浮かべる。呼吸は当たり前すぎてあまり注意を払わない。しかし、呼吸は生存のために必要不可欠であり、また一生にする呼吸の回数は食事とは比べ物にならないほど多い。そのため、一回一回の呼吸を深いものにすれば、そうしない人との差は非常に大きいものになるはずだ。

本書のほかにも呼吸法の本は数多く出版されている。方法は人それぞれであろうが、とりあえず深い呼吸をすることが別に人生にマイナスに働くとも思えないので、今年は意識して呼吸を変えることから取り組んでみようと思う。
posted by HM at 23:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評−自己啓発 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月17日

「できる人」はどこがちがうのか

できる人はどこがちがうのか.jpg

「できる人」はどこがちがうのか

タイトルに興味を持って読んだ本。仕事ができるとはお世辞にもいえない私は「できる人」という響きにちょっとあこがれているので読んでみた。仕事に限らず何事にも通じる上達の秘訣とは何か、について論じられている。学校とは上達の方法を教える場であるべきだ、という著者の主張は、斬新だが至極もっともな主張だと思える。
何に取り組むにしろ、上達する秘訣は共通しているのであって、それを明確に意識して身につけることができれば何事に対しても上達が早くなるという。具体的な技術として著者は3つの力を挙げており、詳しくは本書を読んでいただければと思う。
言われなければなかなか気付きにくいが、至極重要な指摘を多く含んでおり、おすすめの本。
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2006年08月13日

論理力を鍛えるトレーニングブック

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論理力を鍛えるトレーニングブック

最近ようやく気付いたのだが、やはり私も多くの日本人と同様に、論理的思考に慣れていない。振り返ってみると、論理的な思考とは何か、ということについて教わったこともなければ深く考えたこともない。
ということで読んでみたのがこの本。前半で論理的思考方法の実例がいくつか説明されている。これも有益だが、特に後半の問題演習が参考になる。社説や評論文が取り上げられているのだが、その論理構造を考えて図解するという演習を繰り返すことにより、今まで気に留めることが少なかった文章の論理のつながりについて、注意を向けられるようになるという仕組みだ。
今までの私の読書は、ただ漫然と文字を頭に入れるという作業を繰り返していただけだった。この本によって、論理的な構造を考えながら読むという新しい読書方法を示された気がする。まあ今後もずっとこのような読書が私にできるかどうかはわからないが。
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2006年08月07日

仕事文速書き法

仕事文速書き法.jpg

仕事文速書き法―1日10分の「速書術」

速読法の本は大量に出版されているが、「速く書く」ことをテーマにした本はこの本ぐらいしかないのではないか。
私は速く書くことが大の苦手なので、興味を持って読んでみた。
小説などと違い、仕事上で書く文書にはある程度の「型」があり、その型をしっかり頭に入れていれば文書作成のスピードに大きく差が出るという。言われてみればまあ当たり前のことだが、私などはそんなことを考えて文書を作ったことがないため、教えられた想いがした。
文書作成の方法を体系的に教わる機会を日本の教育で持つことはまずない。私のように文書を作ることが苦手な方はこのような本を一読されると参考になるのではないかと思う。
posted by HM at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評−学習 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月05日

すべては「単純に!」でうまくいく

すべては「単純に!」でうまくいく.jpg

すべては「単純に!」でうまくいく

私は片付けるのが苦手である。職場でも机の上の文書がなかなか整理できず、いつも書類を探すことに時間をとられてしまう。そんなときに読んだのが本書である。職場の机、身の回りのもの、お金、時間、健康などの分野ごとに、単純化(シンプリファイ)するアイデアがいくつも紹介されている。それぞれのアイデアは特に目新しいというほどではないものの、そのアイデアを実行に移すことでどれだけのメリットが得られるかを説得力に説明している(特に職場の机や身の回りのものについて)ので、私などでもやってみようという気になった。
また、時間に追われていると思うより、自分が時間を支配しているという気持ちを持つことで、積極的・自発的に人生に取り組むことができる、という本書の記述は、特に何事にも消極的で受身の私にとって強く印象に残っている。
posted by HM at 23:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評−ノンフィクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月02日

箱根

山のホテル.jpg

大雨の降る中箱根へ行ってまいりました。到着した時には雨は止みましたが。
箱根へ行くと必ずと行っていいほど立ち寄るのが「山のホテル」のラウンジです。芦ノ湖を眺めながらお茶を飲めます。
ホテルの中に入っているので人も少なく、時間を気にせずゆっくり過ごせるのでおすすめですね。
posted by HM at 22:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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